トップページ | 出世しない no.2 »

2010年10月13日 (水)

持たない no.1

Photo no.1

私の好きな江戸の言葉を紹介しようと思います。
「持たない」

「うつくしく、やさしく、おろかなり 私の惚れた「江戸」杉浦日向子」より
(本文より)三百年の江戸の太平が、都市部に暮らす長屋の住民にもたらした新しいライフスタイルは、「三つない主義」といって、三つがない。
一つはモノをできるだけ持たない。家財道具は最小限でよい。足りない分は借りてすますか、別のもので代用するか、ガマンする。長屋には押し入れもなく、しまいっぱなしの家財道具は皆無に等しい。

江戸時代、押し入れがある家というのは限られていた。
庶民の長屋にはない。必要最低限のモノ持ちでよい。壊れたら直してもらう。
自分の事を振り返ってみると、押し入れにしまっておいて使わないものは、たくさんある。それって本当はいらないに等しい。
だが、いざ捨てる時となると情が移って捨てられない。それがいけないし、そもそもしまう場所/置く場所があるから置いてしまうのだ。

この「持たない」というのはいい。持っていると離したくないし、執着する。しかし初めから持ってなければ、執着心もなく失うものもない。なんてすがすがしいのだろう。

前に落語家が言ってた。
「持つという漢字は、手へんに寺と書きます。(お金など)手で持って離さない人は、お寺が近づいてますよ」って。

|

トップページ | 出世しない no.2 »

為になった江戸言葉」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 持たない no.1:

トップページ | 出世しない no.2 »