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2010年10月28日 (木)

なにやら喧嘩がはじまりそう…! no.14

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no.14

「風俗 江戸東京物語」岡本綺堂著

「(本文より)それから火事と喧嘩は付き物のようになっていて、火事ある度ごとに定火消(臥煙)・加賀鳶・町火消などが三つ巴になって、きっと喧嘩を始めたものです。
また、町火消同士でも必ず二組や三組の喧嘩はできたのです。つねに遺恨を持っている同士は別として、互いに火消し口を取ろうとして、容易に消し止められそうなところへ集まるので、つい争いが起こるのですが、仕事師仲間には仕事師仲間の礼というものがあって、その土地の火消しに消し口を譲るということになっていたのです。」

※「消し口(消口)とは消火にとりかかる場所。」

「火事と喧嘩は江戸の華」ってなことを申しますが、火事が起これば自然と喧嘩も起こるという。

江戸の火事は大小問わず、どこかでほぼ毎日起きていた。大火事は2,3年に一度の割合。ということで、火消し隊もしっかり作って消火にあたった。この消火だが、現代の消火は「水で火を消す」という感覚だが、江戸当時は「これ以上燃え広がらないように、燃えている建物やその周辺を叩き壊して消す」という方法をとった。火消し隊が来るまで、近所の人は手分けをして初期消火にあたったのだった。

ちなみに、今回引用した本の著者は「岡本綺堂」という明治生まれの作家だ。代表作に「半七捕物帳」がある。捕物帳の元祖といわれる作品だ。今読んでもとても読みやすく、とても明治生まれの方が書いた文とは思えない新しさを感じる。明治生まれの作家で有名人は(芥川龍之介など)多くいるが、岡本綺堂はあまり知られていないんじゃないかと思う。特に若い人は。

岡本綺堂もおすすめの作家の一人である。

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